プレハブ冷凍庫の結露対策

2020.03.07

 

プレハブ冷凍庫・冷蔵庫の結露には現場の状況によりいくつかの種類があります。

過去のメンテナンスより多い順から

①プレハブパネル外部の結露

②ドアまわりの結露

③プレハブパネル庫内での結露

④リリーフ弁(気圧調整弁)の結露

⑤冷媒配管の結露

⑥膨張弁廻りの結露

 

 

結露が起こると1℃以上の温度帯の冷蔵庫であれば水滴が溜まり、-1℃以下の温度帯の冷凍庫であればいったん霜付きを起こすとどんどん雪だるま式に霜が溜まっていくので早期の解決が必要です。

それでは一つずつ対策を考えていきます。

 

 

まず①に関してはプレハブパネルがある工場内の気温が高く湿度が高いためおこります。

また空気の流れがない状況が原因となっていることがあります。

工場内の換気を十分にするために換気扇等をつけることをおすすめします。

 

②にかんしてはドアまわりに隙間があることで湿気を吸い込み、水分を集めていることが考えられます。

つまりドアパッキンの劣化が考えられるため、パッキンの交換が必要です。

もしくはドアまわりのヒーターの断線が考えられるため、ドアヒーター及びドア下のフロアヒーターを確認の上,

交換もしくはメンテナンスが必要です。

 

③にかんしてはリリーフ弁が不足しているため急激に外部の空気を吸い込み、その水分が結露している。

また庫外の湿気が多すぎるために起こります。

リリーフ弁を追加で取り付けることと工場内の湿気を取り除くための対策が必要です。

 

④リリーフ弁自体や弁周りが結露している場合、弁周りのパッキンの劣化もしくは弁まわりの隙間が原因であるため、隙間をうめる作業が必要になります。リリーフ弁まわりにもヒーターが入っているためヒーターの断線等も考えられます。

またリリーフ弁の容量もしくは個数が不足している場合、急激な外部の空気の吸い込みによりリリーフ弁が結露・霜付きを起こすこともあります。

その場合はリリーフ弁の数を増やしましょう。

 

⑤にかんしては保温材(エアロフレックス,アーマフレックス、KHE)でしっかりと断熱する。

保温材は経年劣化により収縮する性質があるため注意が必要です。

保温材の劣化や隙間が原因で空気中の水分が結露していることがよくあります。

 

 

⑥にかんしても⑤と同じくすき間なくしっかりと保温材や発泡剤等で断熱することが必要です。

 

一度結露➡霜付き➡凍結を起こしてしまうと霜を落としたり水で溶かしたりするのが大変ですよね。

 

上記のメンテナンスをすることで対策ができます。