産業用大型製氷設備のご紹介

2018.05.28

今日は産業用大型製氷設備のご紹介です。

「産業用大型製氷設備ってなんだ?」という方のために簡単に説明しますと、漁業の盛んな港などにあるビル3~4階建てくらいの大きな製氷機のことです。

 

建設途中の写真ですが↑この建物自体が全て製氷機なんですね。

 

それで↑こちらの写真の緑色の部分から氷が出てきます。

ホース式などにして、船に直接氷を詰め込むパターンもあります。

釣り好きな方などはご利用経験もあるかと思います。

 

 

さて、本題ですが、当社は冷凍設備工事の専門ですので建物自体は建築屋さんにお願いしています。

まずは建物2階のプレハブ貯氷庫の組み立てに取り掛かります。

プレハブの搬入の様子です。↑このようにトラックで運ばれてくるわけですが、

一旦クレーンでおろして

 

↑プレハブを組み立てる位置に墨出しをします。

↑まずは床パネルから組み立てます。

その後側面のパネルを半分ほど組み上げたところで貯氷庫内の搬氷装置を搬入・据付します。

パネルの穴のあいている部分が最終的に氷が下に落ちていく通り道になるところです。

搬氷装置は下段・中段・上段と分かれています。

 

下段から

中段

上段

↑中段の搬氷装置をクレーンで吊り上げて据付する様子ですが、建物内での据付の際はチェーンブロックで4方から吊り上げて微調整等を行います。

 

 

搬氷装置上段部分の据付の様子です。

 

 

 

これで搬氷装置据付完了です。

この時はあとから作業がしやすいように搬氷装置の周りに足場を組みました。

残り半分の側板 のパネルを↑このように丁寧に一枚一枚クレーンで上げて組み立てます。

これで2階部分の搬氷装置及び貯氷プレハブ庫の組み立て据付けの完了です。

ちなみに貯氷庫内はこのようになっています。

上から落ちてきた氷を下部のスクリューで写真手前に送り出す形になります。

下部の斜めのパネルは揺動式になっています。

はい、では次はいよいよ製氷機本体の搬入・据付です。

↑こんな感じで工場から運ばれてくるわけですが、木枠をばらしてクレーンでどんと、いやそっと降ろします。

据付位置を確認したら再度クレーンで吊り上げて搬入です。

ここでもチェーンブロックやローラーバーなどを巧みに利用して据付位置まで運びます。

これで製氷機本体の据付完了です。

次は貯氷庫内を冷やして一定の温度に保つための冷凍機とユニとクーラーの搬入と据付です。

今回の冷凍機は日立製のKX-RM20Wです。

こちらの冷凍機は水冷式ですのでクーリングタワーの設置が必要になってきます。

↑こんな感じでクレーンで吊り上げて設置します。何気に530kgも重量がありますこれ。

ユニットクーラーは除霜ダンパーをを付けて据付完了です。

次はクーリングタワーの設置です。2機ありますが、製氷機の分と日立の冷凍機の分各1台づつです。

ここに

こんな感じで設置します。

クーリングタワー用ポンプも据え付けて、設置完了です。

受水槽を組み立てて設置します。

受水槽設置完了です。

製氷機と冷凍機の分電盤とクーリングタワーの分電盤を取り付けます。

搬氷操作盤を取り付けます。

開口して

組み付けます。

施工完了です。

次に電気配線工事です。

モーターやポンプ、冷凍機、製氷機、クーリングタワーにそれぞれ電線を這わせます。

最後に氷放口の取り付けです。

以上が大型製氷機の導入内容になります。

 

 

 

以下、大型製氷設備 施工実績

長崎県対馬市 美津島町漁業協同組合 貯氷能力25ton 製氷能力5ton

長崎県対馬市 美津島町漁業協同組合 貯氷能力25ton 製氷能力5ton

長崎県対馬市 豊玉町漁業協同組合  貯氷能力8ton   製氷能力3.5ton

福岡県糸島市 福岡市漁業協同組合  貯氷能力15ton 製氷能力7ton

福岡県福岡市 福岡市漁業協同組合  貯氷能力15ton 製氷能力7ton

長崎県松浦市            貯氷能力15ton 製氷能力7ton

大分県日田市            貯氷能力15ton 製氷能力7ton