2020.08.28
年々、上昇し続ける日本の平均気温……。
その中で、エアコンは私たちの生活に必須のものとなりつつあると言っても過言ではないアイテムとなりました。
私たちの提供するクリーンルーム等の各種設備においてにもなくてならない存在です。
ダイキン、日立、三菱、東芝、パナソニック……。
日本全国多様な需要に応えるようにエアコンもまた多くのメーカーが提供しています。
皆さんはどちらのものを使用しているでしょうか?
そしてエアコンと切っても切ることができない室外機。
普段あまり着目されることのない室外機ですが、皆さんの会社・工場ではどのような形態になっているかご存知でしょうか。
今回は、そんなあまり注目されないエアコン、そして室外機設置におけるコストに少し触れてみたいと思います。
建築物とエアコンの寿命
皆さんはエアコンの寿命はどれくらいだと思いますか。
私の現場での経験上ですが冷凍機も空調機も7年ほどしたら何かしら不具合が起こりだし、10年超えてくるとかなり高い確率でどこかの部品が壊れたりします。
各メーカーが定めている標準使用期間も10年となっています。
15年使用すれば機械的には「当たり」だと思います。
もちろん普段の手入れの状況でしたり、運用の方法により、実働年数はそれぞれ大きく異なります。
中には20年以上使用しても何ともない「大当たり」もあります(笑)
以前、30年ほど同じものをご利用されているのを拝見したこともありました。
エアコンの取り付け業務も行わせていただいている私どもとしてはどんなに長くとも20年で変えられた方が良いのかなと考えています。
推奨するのは以下の2点の理由からです。
①内部構造の劣化
長く利用しているエアコンは室温調整機能が問題なく働いていても内部構造にガタが来ている可能性が高いです。
中にはカビが生えていて衛生上、よろしくないような状態になっているものもあります。これは食品工場等では大きな問題です。
また、トラブル発生の可能性も高まり、ある日突然動かなくってしまうというリスクも発生します。こちらも食品工場等では大きな問題につながります。
②エアコン品質の向上
エアコンの性能も日々向上し続けています。
冷暖房の能力についてはもちろんですが、TVCM等で強調されるよう当初導入された機材より省エネ性能の高い機種が出現しています。
現在のものを使用し続けるのではなく、一定の年数で新たな機種を導入することにより業務空間を快適に保ち、よりコストを抑えて運用を行うことができるかもしれません。
一方でエアコンが設置される建築物そのものの建物の寿命はどれほどのものかご存知でしょうか。
たとえば鉄筋コンクリート建築の寿命は40~60年ほどと言われています。
もちろん、こちらも建物の運用状況、外界的要因により大きく異なりますが、身近にあるものの中で、特に長くお付き合いすることになるものであると言えるでしょう。
つまりエアコンは少なくとも4回は見直す必要のある機材ということになります。
私たちが普段お取り扱いをさせていただいているクリーンルームにおいてもそれは同様。
外壁パネルの耐久度は20年~30年ほどであり、やはりエアコン機材を一度は見直す必要が出てきます。
室外機と設置コスト
プレハブ冷蔵庫の設置、そして食品工場におけるクリーンルーム等、様々な業務を手掛ける私たち。
中には本社の各種設備見直しをご相談されることも多々あります。
その中の一つがエアコンの見直しです。
皆さんの会社のエアコンはどちらのものが導入されているかご存知ですか?
恐らく、ダイキン工業さんを導入されている企業さんが多いのではないかなと思います。業務用エアコンのシェアはダイキン工業さんがトップ。当社のある福岡県久留米市でもダイキン工業さんの特約店が多く存在しています。
このため、エアコン見直しのご相談を受ける際は「とりあえずまたダイキンさんで!」となることが多いです。
その中で当社は日立さんと特約店契約を結んでおります。
日立さんのエアコンを導入するメリットの一つ。それは室外機がダイキン工業さんのものと比べてコンパクトなことです。
室外機を取り付けるにあたって重要となる要素の一つが設置場所です。
例えば大きなビルの場合、屋上に設置することが多いでしょう。
ダイキン工業さんの室外機は大きいため、どうしても設置の際、重機を入れないといけない場合が出てきます。
中でも博多・天神や久留米での作業では夜間に道路を一部封鎖して重機を導入し…
となることも多く、どうしてもコストがかさみがちです。
日立さんの室外機はダイキンさんのものと比較し小さいため、屋上でも重機を導入することなく、人の手で運び入れることのできる可能性が高いです。これは導入の際、大きなコストダウンにつながります。
先日クリーンルームを設置させていただいた食品工場様でも日立さんの室外機だからこそ、低価格で設置をすることができました。
これ以上大きければ重機の導入等、大掛かりな手順を踏まなければならなかったと思います。
このように室外機は設置する位置によって大きく設置コストが変動します。
もし建物のエアコン見直しを検討されている方、そして、その見積りに少し高いと感じてしまった方は、まずご自身の設置状況と導入方法を見直されてみると良いかもしれません。