肉解凍庫の導入準備

2021.11.21

 

肉今回は肉解凍庫の導入について触れてみたいと思います。
肉解凍庫とは書いて字の如く、肉を解凍する冷蔵・冷凍庫のこと。

 

大抵の場合、輸送の際に肉類は冷凍されますが、それを大量に加工する為には適切な温度・時間で解凍する為の設備が必要です。

 

肉解凍庫とはまさにその為の設備。
名は体を表す。
まさにお手本のような存在と言えるのではないでしょうか。

制御盤

こちらはその制御装置。
一週間ほどかけて一から自社で組みました。
写真で伝えられないのが惜しいですが、シンプルかつ奥深い作りになっています。

 

と言いますのも、この肉解凍庫。
冷蔵庫とヒーターが共存する、なんともバランス感覚が難しいものです。

 

寒すぎると意味ないし、当然暑すぎてもダメ。
気温や周辺機器との兼ね合いも考え、絶妙なバランスを継続することが求められます。

 

生け簀

もう少し身近なものでいうと居酒屋などにある「生け簀」がイメージしやすいでしょうか。

 

魚がもっとも美味しい状態を保つため、水を冷やしつつ、かたやヒーターで温める…。
それの繰り返し、ないし同時作動で生け簀の中は快適な環境となっているのです。
もちろん、どちらかが動かなかったら、魚は死んでしまいます。

 

マグネットスイッチ

このような性質から、複雑な制御盤は専門の電気設備会社が組むことが多いです。
私たちのような総合設備導入会社が自前で組めることは少ないのではないでしょうか。

 

では、なぜ自前で組んだかというと答えはシンプル。
お客様の費用を抑える為です。

 

外注するとどうしても費用が嵩みます。

 

自前で組むことでその後の点検などのアフターサービスもしやすくなり、お客様は費用を抑えられ、まさにwin-win。

 

ネットの発達で比較がしやすくなった現代。
よりお客様の要望に近づけるのが、企業の発展に繋がると信じ、これからも技術の向上に努めていきたいですね。

 

現場

ちなみにありがたいことに現在、4ヵ月近く働き詰めです。
今回の現場は社会情勢の変化からで売上が急増しているようで、大きな設備改修のご相談をいただいたものになります。

 

工場の体制を見直し、生産の拡大を図る。
お会社としての新しい取り組みに立ち会わせていただいております。

 

このように、企業の発展に、これ以上ないくらい近くで、かつわかりやすい形で貢献できるのが私たち設備導入企業におけるやりがいの一つですね。

 

大きいが故に大変な現場ではありますが、しっかり頑張らせていただきたいと思います。

 

また、このように大型の案件をいただいている時は今後のスケジュールが詰まってしまう場合もあります。
もし設備導入のご相談がございましたら、お早めにご相談いただけますと幸いです。

 

溶接

最後に、今回の現場を通じて、改めて感じたこと。
それはやはり職人育成の重要性でした。

 

会社の培った技術と精神をしっかりと社員に伝える。
多数のご相談をいただいても、お待たせすることなく対応できる。
様々なご要望にお応えするには、そのような体制が不可欠です。
引き続き社内体制強化には真摯に向き合っていきたいと思います。